河昌通信74号 こだわりの商品


こんにちは、
神戸須磨 海苔専門店 ㈱河昌店主 藤井昌治です。
河昌通信74号アップします。
こだわり商品ご紹介コーナー・・・今シーズンの新海苔の状況
 昨年度、秋芽海苔(平成27年11・12月)の有明海での海苔生産の不作に発した海苔の高値相場、
1・2月の冷凍網の生産でも数量不足を補うことができず
結局昨年はシーズンを通して高値が続きました。
今シーズンに入っても数量の不足は補えていないことで
11月末の秋芽の初回の入札では、
昨年同時期の平均入札価格の50~80%高、
という異常な高値になりました。
ただ、品質面では昨年よりは格段に良い海苔が取れていますが、
それにしても値段が高すぎて手を出しずらい相場になっています。
すでに冷凍網に切り替わっての生産が始まっていますが、
主力の佐賀県・福岡県では、例年正月明けの入札会に冷凍初回の製品が出品されるのですが、
それが半月遅れ、1月下旬の入札会での出品となりました。
また、佐賀県の西浜といわれる地域ではプランクトンが発生して、
海苔の栄養塩が海中に少ない状況で、
施肥といって田畑で言う肥料をまいている状況です。
施肥の効果が出て良い海苔が取れればいいのですが、
もし、色落ちした海苔が多いようだと、
さらに高値になることが心配されています。
また、生産が半月遅れたことで例年だとその期間に出荷される約5億枚の海苔の生産が
最終的に補えるのかどうかも頭痛の種です。
平成13年には年間105億枚の生産枚数だった海苔の生産量も、
平成19年ころからは90億枚を下回り、
昨年は70億万枚でした。
これでは需要が落ち込んでいるとはいえ、賄うことができず、
100円すしの回転すしの海苔はほとんどが中国や韓国から輸入されたものに切り替わりました。
地球温暖化の影響で海苔の生産に適した水温の時期が短くなり、
また漁業者の高齢化など、生産面であまり良い話は聞きません。
当社は、シーズン前に有明産の海苔の高値を見越してひね物の手当てを行いました。
当面の供給には問題なく対応させていただきますのでご安心ください。
(有明産の海苔の高値の原因の一つが、
有明産の海苔は25年・26年のシーズンの大豊作で良い海苔が安く買えたことから、
セブンやローソンなどのコンビニが「有明産海苔を使用」、
とうたってキャンペーンを打ったこともあり、
ニーズが有明産に集中したことが一つの大きな原因として考えられます。
そのために、有明産海苔は他の産地と比較して品質と価格が大きくかい離するという状況が続いています。)
河昌通信は、海苔専門店の河昌が、
お得意様であるすし屋さんの繁盛につながることを願って毎月作成している通信誌です。
お時間のある時にお読みいただき、お役に立てればうれしいです!(^^)!
最後までお付き合いくださりありがとうございました。

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神戸須磨の海苔専門店 株式会社 河昌(かわしょう)

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