押し寿司、巻きずしのお話


江戸時代、「酢」を混ぜたご飯を押して作る「押し寿司」が登場・・
関西では、大阪の「箱寿司」はじめ様々な押し寿司が作られました。
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関西の箱寿司や太巻き寿司も彩の良い材料が組み合わされます。
えび、白身、卵焼き、アナゴなどに加えて椎茸や干瓢などの副材料が、
味の良さとともに、
栄養のバランスを整えています。
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【すし屋さん専門、神戸・須磨の海苔専門店】
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神戸の海苔専門店河昌です。
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彩りも栄養バランスも良い「すし」


江戸前の握り寿しが誕生したのは、200年前の江戸時代・・
運搬や保存の技術が未熟だった時代、
江戸の海で採れた魚を使ったことから、
江戸前 と呼ばれたそうです。
いかに手をかけて、
色艶よく、鮮度を保つか、
職人の仕事(仕込み)だったのです。
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盛り込みも彩を考えて・・
寿司は祝い事に利用することが多かったために、
盛り込みも、「めでたさ」を表現しています。

酢の働きで、関西に「押しすし」が誕生


発酵を早めるために、
酢や酒粕、麹などを使ったすしもあらわれます。
また、酢の発酵技術が進み、
塩と酢をあてた魚の切り身と飯を重ね、
箱に入れて押し蓋に重石を乗せて押した寿司も作られます。
飯とともに食べる「酒すし」や「柿の葉すし」、
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関西の「押し寿司」がそれです。
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「早すし」「握り寿司」


江戸時代の後期、文化文政の時代になると、
一般庶民にも酢が普及してきて、
魚と飯に酢を使った
すぐに食べられる「早すし」が登場します。
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そして、手で握って圧力を加えた「握り寿司」が誕生するのです。
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もともと発酵食品だったすしは、
酢を使うことで手軽に作れるようになり現代に続いています。
すし飯にすしだねを合わせて手で握ることにより、
促成とはいえ、一体感のある味を引き出します。
すしだねとすし飯がなじむこと、
「すし」のだいご味はここにあります。
「すし」は酢酸やクエン酸などの成分が
疲労回復や食欲増進のあるヘルシーな食品といえます。

しらなかった寿司がいろいろあります。


鮒寿司から進化して、
適度に発酵したころに飯と一緒に食べる「馴れ寿司」「鯖の馴れ寿司」や
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釣瓶桶に漬ける鮎の「釣瓶鮨」などが生まれました。
また、日本各地に魚と飯と野菜を漬けた「いずし」という発酵食品も多く見られます。
郷土料理として親しまれている、秋田の「ハタハタすし」や金沢の「かぶらずじ」などがあります。

すしのルーツは発酵食品


日本に現存する、歴史的に古い寿司は、近江の「鮒ずし」と言われています。
琵琶湖産の鮒を塩漬けにして、飯を重ね漬けにして自然発酵させたものです。
乳酸菌の働きで魚を保存し、食べやすくした先人の知恵が生んだ食品です。
米、稲作の伝来とともに、大陸から発酵食品が伝えられたといわれています。
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鮒寿司、食べたことありますか?
食通の間では珍味として珍重されています。
こうした馴れ寿司が現在の寿司のルーツです。